2010年5月の定期預金金利ランキングでもお伝えしましたが、日本振興銀行の定期預金金利が高いです。現在(2010年5月5日)のところ「圧倒的」と言っても良い高金利になっています。

預け入れ年数ごとの金利水準は以下のようになっています(2010年6月30日までの適用金利)。おそらくどの年数を取って見ても現在日本の定期預金で最高金利ではないかと思います。

1年もの3年もの 5年もの10年もの
1.0
(税引後 年0.80%)
1.3
(税引後 年1.04%)
1.5
(税引後 年1.20%)
2.0
(税引後 年1.60%)

日本振興銀行 定期預金者さま限定 6周年記念プレゼントキャンペーンというキャンペーンも実施されていて、盛んに預金を呼び込もうとしているようです。

ただ、金融庁が日本振興銀行に対して財務・業務状況の報告命令を出していたようですので、預金保険の対象ではあるものの、若干注意が必要かもしれません。 ウォール・ストリート・ジャーナル日本版の記事を引用しておきます。

『金融庁が、中小企業向け融資などを手掛ける日本振興銀行(東京)に対し検査結果を通知し、財務・業務状況を確認するため、銀行法に基づく報告命令を発動したことが30日、明らかになった。同庁は検査結果を踏まえ、同行の報告内容を精査した上で、問題があれば行政処分も視野に対応する方針。
金融庁は2009年5月に同行への検査に着手し、6月に立ち入り検査を開始。同年3月末時点の経営状況などを調べ、10年3月に異例の約10カ月間に及ぶ長期の立ち入り検査を終えていた。このほど最終的な検査結果を通知し、融資先企業の経営状況や保有債権の評価に関して問題点を指摘したとみられる。  』

検査の詳細な理由は不明ですが、通常の銀行では手を出しにくい信用の低い中小企業に資金を貸し付けているからこそ、預金者にもこのような金利が付けられるのは事実で、金融機関としての信用はやや低いのかもしれません。


先ほども述べましたが預金保険の対象ですので、今のところ預け入れにそれほど問題は無いと思いますが、このような報道もあることを念頭に置かれると良いでしょう。